ニュースリリース

[電気工学科]北川二郎教授 ネオジム回収方法に関する技術発明が特許権を取得

【特許番号】第6544518号 【登録日】令和1年6月28日
【発明の名称】ネオジム回収方法

工学部電気工学科 北川二郎教授が株式会社フィゾニットと共同で発明し、出願した「ネオジム回収方法」に関する技術発明が特許権を取得しました。 本特許発明は、携帯電話、自動車、洗濯機など広く利用されているネオジム磁石に再生処理を施してネオジムを回収する方法であって、図1に示すように、

 

  1. ネオジム磁石を腐食させてネオジム酸化物水和物と鉄酸化物水和物とからなる腐食物を生成させる腐食工程
  2. 腐食物を塩酸に浸漬してネオジム酸化物水和物内のネオジムをイオン化させるイオン化工程
  3. イオン化工程において生成されたネオジムイオンが溶けた塩酸溶液を濾過し不溶物と分離させるとともに 濾過後の塩酸溶液にシュウ酸を加えてシュウ酸ネオジムを沈殿させる沈殿工程
  4. シュウ酸ネオジムを焼成してネオジム酸化物を生成する焼成工程

とを備えるというものです。

 

従来技術では、酸処理時に180℃に熱する必要があったり、ボールミル装置を用いて24時間以上の処理時間が必要でした。 本特許では、腐食後、塩酸に浸出したネオジムを、シュウ酸を用いて沈殿させ焼成を行うことで、図2のようにネオジムがネオジム酸化物として90%以上分離回収できます。回収したネオジム磁石を粉砕後、あらかじめ食塩水で腐食させる腐食工程を設けるところに新規性があります。腐食工程により塩酸に溶けやすいネオジム酸化物水和物ができるため、2時間程度で十分に回収できます。  鉱物資源に乏しい我が国では、レアメタルのリサイクルは国の重要な施策の一つです。経済産業省によると、ネオジムのリサイクルの潜在的市場規模は2018年時点で25億円、2025年には100億円以上に成長すると予測されています。本特許は、低コストでネオジムを分離回収するリサイクル技術に関する発明であり、今後の成果が期待されます。

 

図2 ネオジム回収率の結果

 

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トピックス   2020/03/24